平成17年度国際インターンシップ体験記
東北大学大学院 航空宇宙工学専攻 澤田・上野研究室    石向 桂一
指導教官: 澤田 恵介 教授
研究課題: Study of Large Eddy Simulation Method and Application
派遣期間: 2006/01/29 - 2006/03/26
派遣機関: School of Aerospace, Mechanical and Mechatronic Engineering, University of Sydney
受入教官: Associate Professor Steve Armfield


   私が派遣されたSydney大学では、Steve先生の指導の下、 乱流の計算手法の一つであるLarge Eddy Simulationの基礎について学び、 ベンチマークテストを行いました。 また、今回学んだ乱流モデルを自分のプログラムコードへ組み込む事を検討しました。 Steve先生の研究室では、一人一人が異なったテーマで流体の数値計算を行っており、 私の所属する澤田・上野研究室に似た雰囲気を感じました。 Ph.Dの学生の皆さんが投稿論文書きで忙しかったことと、 Steve先生がしばらく出張で不在だったため、 全体のゼミのようなものはありませんでしたが、 お互いに研究の紹介をし合ったり、論文を交換して感想を言い合ったりしました。 研究課題についての疑問点等は、お世話役のNicholas君やSteve先生がいつでも受け付けてくれました。 研究室の皆さんが非常に優しく接してくれたおかげで、毎日楽しみながら研究が出来ました。 今回の研究課題は、日本に帰ってからも引き続き検討を重ねて完成度を高めていく予定です。

   宿泊先では、語学留学でSydneyに滞在しているヨーロッパ人が多く、 そこでも沢山の友人を作ることが出来ました。 夕御飯を食べながら話をしたり、一緒に近所のスーパーに買い物に行ったりと、 日常生活で繋がりを持てたことは非常に良い経験となりました。

   Sydneyは非常に緑が多く、またビーチもきれいで、 散歩コースを歩いているだけでかなり気持ち良かったです。 季節も日本とは逆に夏から秋に移り変わる時期だったので、 日中は暑いものの朝晩は涼しく、過ごし易かったです。 建築物は古いものが多く、教会や大聖堂を見かけるたびに感動していました。 治安も良く、良い街だと思いました。

   今回の国際インターンシップという貴重な経験が、 自分の研究への大きな糧となったことはもちろんのこと、 この体験を通して、これまでいまいち実感の沸かなかった世界という大きな舞台を意識できるようになりました。 このような機会を与えて下さったMasud先生、Steve先生と研究室の皆様、 そしてCOEプロジェクト関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。


Sydney大学のキャンパス風景

オペラ・ハウスとハーバー・ブリッジ