平成17年度国際インターンシップ体験記
東北大学大学院 航空宇宙工学専攻 中橋・松島研究室    山崎 渉
指導教官: 中橋 和博 教授
研究課題: Drag Prediction Using Drag Decomposition Method  (抵抗分解法を用いた抵抗値予測)
派遣期間: 2006/01/09 - 2006/02/19
派遣機関: Department of Mechanical Engineering, University of Wyoming
受入教官: Professor Dimitri Mavriplis


   Nevada州Renoにおいて開催されたAIAA Aerospace Sciences Meetingに参加した後に、 Wyoming州Laramieにあるワイオミング大学に約1月滞在しました。ワイオミング大学の工学部と東北大学工学研究科とは交流協定を結んでいます。 Laramieは緯度が青森〜北海道程度で標高2000mに位置する人口3万人程度の小さな町です。 もの凄い積雪を予想していたのですが、雪はほとんど降りませんでした。 小さな町なので観光等のスポットは特に無く、研究室の学生など何人かに「この町でなんか楽しめるものってあるかい?」と聞きましたが、 皆答えは「リキュール!」でした。

   ワイオミング大学においてはMavriplis教授の指導の下、抵抗分解法を用いた抵抗値予測の研究を行ないました。 Mavriplis教授の下では、NSU3Dと呼ばれる非構造格子流体解析コードが開発・整備されており、AIAA Drag Prediction Workshop等を通じ その精度の高さが世界的に認知されています。その計算結果を当方で開発した抵抗分解法により解析・評価する事で更なる高精度化を目指し、 精度良い抵抗値予測・抵抗値分解結果を得る事ができました。今後も連絡を取り合いながら共同研究を進めていく予定です。

   週末にはポスドク研究者のCristian NastaseやPh.D Student達と一緒にお酒を飲み交わし、研究・その他多々に関して議論しておりました。

   本インターンシップを通じて海外の研究者と新たなネットワークを構築でき、様々な情報交換を行なえた事は、 今後の自分自身の研究活動にとって非常に有益なものになると思います。このような機会を博士課程の学生に与えて下さる本プログラムは非常に意義深いものであると思います。 最後になりますが、このような機会を与えて下さったMavriplis教授をはじめとするワイオミング大学CFD Laboratoryの皆様、COEプロジェクト関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。


University of Wyoming

Laramie