東北大学はこの度、米国The Boeing Company (以下Boeing社)が世界的に展開する教育プログラムBoeing Higher Education Programに参加して、Boeing社よりGrantを受けて「世界の将来を担うべき優れた科学者・エンジニア」を育成する事業に協力して行く事になりました。
この事業は、もともと、「世界と日本の将来を担うべき若く優秀な科学者・エンジニアを、数多く育成する必要がある」点について、 Boeing社と東北大学の認識と方針が一致したところから始まりました。具体的には、これによる学生プロジェクトが本年11月よりスタート致しました。
東北大学におけるこのプログラムの運営は、グローバルCOEプログラム「流動ダイナミクス知の融合教育研究世界拠点」と 流体科学研究所を中核として、これに東北大学機械系、東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター等が協力して行う事とし、 流体科学研究所の大林茂教授がUniversity Member: Major Technical Contact・指導教員として各種学生プログラムを始めとするプログラムの運営を総括します。
主として工学研究科の博士課程前後期の大学院生達が中心となり、既に以下の3つの学生主導プロジェクトがスタートしました。
1. 全日本学生フォーミュラEV大会参加プロジェクト(参加学生23名)
2. 複合材主翼のフラッタ特性評価(参加学生4名)
3. 多自由度ロボットを用いたハイブリッドフライトシミュレーターの開発(参加学生7名)
これらのプロジェクトはいずれも、従来の「学生主体のプロジェクト」のレベル・範疇を大きく超えており、プ ロジェクト完成の来年平成25年9月には興味深い結果が得られるものと期待しています。
なお、同プログラムでは、これら「学生プロジェクト」の他に「学生プロジェクトで優秀な教育効果を挙げた学生がアメリカでのコンフェレンス・企業訪問等を行うStudy Tour」や「優れた企業経営者・プロジェクトリーダーによる講演会」等を実施して行く計画です。