“グローバルCOE航空宇宙流体科学サマースクール2008実施報告”

 



2008年8月7(木)−9(土)

於 鈴鹿サーキット フラワーガーデンホテル
〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992




東北大のグローバルCOEプログラム「流動ダイナミクス知の融合教育研究世界拠点」が主催となり,JAXAおよび東北大,名古屋大,鳥取大教員・院生の研究交流を目的としたサマースクールが開催されました。東北大内のみならず、他の研究機関、大学から講師をお招きし、特別講演及び学生による発表とディスカッションを行いました。
  今回のサマースクールでは、まず始めにJAXA 研究開発本部 数値解析グループの中村氏よりJAXA 研究開発本部での数値シミュレーションの概要に話していただき、続いて同グループの松尾氏、大川氏、阿部氏、橋本氏から数値シミュレーションの課題や高度数値シミュレーションの技術等の詳細についてご講演いただきました。また、JAXA 研究開発本部 風洞技術開発センターの口石氏、上野氏、中北氏からEFD(Experimental Fluid Dynamics)/CFD(Computational Fluid Dynamics)融合やJAXAにおける風洞試験や計測技術についてご講演いただきました。その他にも、JAXA 航空プログラムグループ 国産旅客機チームの山本氏より空力騒音に関するご講演や JAXA 研究開発本部 数値解析グループの相曽氏から数値シミュレーションに顔を出す数学という題目でご講演いただきました。その上、名古屋大学の佐宗先生よりありそうであまりない衝撃波反射の解析解についてご講演いただきました。
  最新の研究成果、技術をご説明いただいたので非常によい励みになったと思います。また学生の発表では、多くの専門家による異なる視点からの鋭い質問やアドバイスをいただけたので、学生達にとってとてもよい刺激になりました。

- 講師 -

◆ 中村 孝   氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - JAXA研究開発本部での数値シミュレーション

◆ 松尾 裕一 氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - JAXAの今後の数値シミュレーションの方向と課題

◆ 相曽 秀明 氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - 数値シミュレーションに顔を出す数学

◆ 村上 桂一 氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  

◆ 大川 博文 氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - 高度数値シミュレーションを支える計算技術

◆ 阿部 浩幸 氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - 壁乱流のDNSデータベースの構築

◆ 橋本 敦   氏 (JAXA 研究開発本部 数値解析グループ)
  - 大変形流体構造連成シミュレーション

◆ 口石 茂   氏 (JAXA 研究開発本部 風洞技術開発センター)
  - EFD/CFD融合

◆ 上野 真   氏 (JAXA 研究開発本部 風洞技術開発センター)
  - JAXAでの風洞試験について

◆ 中北 和之 氏 (JAXA 研究開発本部 風洞技術開発センター)
  - JAXAでの空力計測技術について

◆ 山本 一臣 氏 (JAXA 航空プログラムグループ 国産旅客機チーム)
  - 高揚力装置の空力騒音に関する研究

◆ 佐宗 章弘 氏 (名古屋大学 航空宇宙工学専攻 電離気体力学研究室)
  - 衝撃波反射の解析解



- 参加者 -

◆ 宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部,航空プログラムグループ

◆ 東北大学 大林研,浅井研

◆ 名古屋大学 中村研,佐宗研

◆ 鳥取大学 川添研