KAIST(韓国科学技術院)の概要
(1)区分 国立特殊大学 (科学技術省が一流研究者の育成などを目的にして設立した国立大学)
(2) 総長 洪 昌善 (Chang-Sun Hong)
(3) キャンパス ソウル (Seoul), テジョン (Deajeon, 大田)
Campus Location
(4) 大学構成 2大学院、4学部、13学科、10研究所、29研究センター
(5) 学生数 7,162名(学部:2,901名、修士課程:1,852名、博士課程:2,409名)
(6) 専任教員数 394名(教授:280名、副教授:69名、助教授:45名)
*(4)〜(6)は2003年度データ
(7) 沿革 1971年設立された韓国科学院(KAIS)が前身。1980年韓国科学院と韓国科学技術研究所が統合され、韓国科学技術院として設立される。1984年に設立された韓国科学技術大学を1989年統合し、現在に至る。
@ 1999年、2000年Asia week誌 アジア地域理工系大学評価2年連続総合1位
A 1998年〜2001年韓国全国大学評価4年連続総合1位
B アジア圏最初のABET(アメリカ高等工学教育評価機関)評価を受ける(1992年)
C 国際交流・協力(20ヶ国47大学および機関)

D 国際共同教育・研究事業:KAIST-MIT, KAIST-Michigan, KAIST-Stanfordプログラム推進

 KAISTの歴史は韓国の工業化を推進する高度な能力を有する科学者、エンジニアに対する大きな需要があった1970年代初頭に始まった。韓国政府は人材育成と科学技術の発展を促進させる主導的役割を果たす研究機関の設立を計画した。そのような科学技術教育を重要視する先見性が、1971年、韓国初の政府援助による、科学技術分野のみを専門とする大学院であるKorea Advanced Institute of Science (KAIS) の設立という形で実現した。KAISはその後10年間で着実に業績を伸ばし、1981年、Korea Institute of Science and Technology(KIST)と統合され、韓国科学技術院(KAIST)となった。1989年にKISTとKAISは再び分割され、KAISはその後、政府資金による科学技術大学院のKorea Institute of Technology (KIT) と統合した。KAISTは現在、世界の主要な研究本位の大学の一つとなることを目指している。学内的にも学外的にもKAISTは目標を達成するために最適な位置付けとなっている。マクロレベルでは、KAISTは、科学技術省の管理的役割によって、財政面のみならず教育、研究開発面でも優遇を受けている。大学自体では、様々な学部、プログラム、研究室、研究センターの相互の連結性が、幅広いカリキュラムを学生に提供することを可能にしている。伝統的な学科の区別に関わりなく、KAISTの目標とするところは、世界の現実に根ざした、分かりやすい教育を提供することである。

(KAIST2003より抜粋)