< ガス遮断器の安全性向上,バイオマスガス化用アークの最適化,希薄燃焼促進 >

 ガス遮断器の短時間(過渡)冷却プロセスを実時間仮想実験することにより,現在産業界で強く要望されている電磁エネルギー機器の安全保護,ならびに小型化,高性能化に貢献する。また,バイオマスガス化用亜音速・超音速アークのエネルギー効率評価や小電力空気活性化プラズマによる自動車用着火および希薄燃焼促進に貢献する。

 

 

  

 <水処理および微粒子の汚染浄化とアーク灰溶融 >

 プラズマ流体の熱エネルギーと化学反応を機能制御したアーク灰溶融,プラズマ気泡ジェットおよび噴霧プラズマによる水処理やキャピラリー放電を用いたプラズマポンプの開発,プラズマチューブによる汚染微粒子の浄化と捕集のための熱流動特性解明と最適化を目指す。

 

   

 < ナノ粒子創製,成膜・充填プロセス >

 プラズマ溶射成膜プロセス、ナノ粒子創製プラズマプロセス,空孔充填プロセスに関して,仮想プラズマ流動システムを構築し,数値シミュレーションにより,プラズマ材料プロセスの重要制御因子および作動条件と反応炉形状の最適化を目指す。

  

  

 < 安定化制御・流動場制御 >

 プラズマ流の不安定挙動や動的応答を機能センサーおよびコントローラを組み入れることにより,マクロおよびミクロレベルで電磁場および流動制御し,電磁機能流動システムを構築することにより,スマートな材料プロセスへの応用を図る。なお,風力エネルギーの高度利用を目的とし,電磁エネルギー変換装置による風車の定回転数制御に関する研究も着手している。

 

 

  

 < メカニカル・生体デバイス >

 高機能磁性流体およびMR流体などの磁気粘性流体について,磁場下での粒子レベルの流動構造の解明およびレオロジー特性,高磁化特性,高感度特性を利用し,センサー機能,制御機能と統合した磁場負荷の小さな自動車搭載用ダンパや安全バルブ,生体流動制御用ミニデバイス化を図る。また,イオン液体を用いた新規エネルギーデバイスの開発にも着手している。