日本伝熱学会






6月1日に1年半ぶりの国内学会に参加した。
今回は岡山に開かれた第48回日本伝熱シンポだった。
日本伝熱シンポは極限熱分野である圓山研究室にとって大事なイベントであり、今回のシンポには岡島さんとメディさんと一緒に圓山研の代表として参加した。
私は学生として始めての伝熱シンポなので、学生優秀プレゼンテーション賞に応募してみた。
この賞に応募した学生は3分のショートプレゼンテーションとポスター発表をする義務があった。
私にとって3分のショートプレゼンテーションは一番大変な仕事だった。3分間で自分の研究がうまく伝えるわけないと思った。
研究室間の最初の発表練習では10分の発表をカットし、3分だけにしたが、この短い間たくさんの情報を言おうとしたことになってしまった。
そこで、圓山研の学生には多くのアドバイスをいただいた。
全部伝えるのは無理なので、まず研究の必要性(バックグラウンド)とオリジナルポイントを簡潔に説明し、聞いてる人がポスターに来てくれるように期待させなければならないということを指摘してもらった。
また、圓山先生に「ちゃんとコロンビアから来た留学生ですって言っておかないと日本語の下手な日本人と間違われるよ」と言われた。
その結果、魅力的なショートプレゼンテーションが実現できた。
一方、圓山研ではポスターの作成はもちろん自分でやるが、この場合発表と違ってアドバイスがそんなにもらわない。
そのため、自分で最初からベストを尽くして完璧なポスターを作成しようと思った。私にとって完璧なポスターというのは情報量が少ない約1.5メートルで読みやすく、綺麗な図・グラフ・色を持っているポスターだ。
しかし、今回のポスター発表では実験手段と自作画像処理ソフトをどうしても動画で紹介したくて、ポスターに148×197mmの穴を開けて、後ろからiPadを貼ってみた。これは大好評で、何よりもわかりやすかった。
ポスター内で動画を使用したおかげで、実験での濃度場形成過程およびリアルタイム画像処理ソフトが皆にわかっていただき、実験結果と結論との関連がよく伝えられたと思う。
もちろん、iPadを貼り付くのが決して簡単な作業ではなかった。
段差を無くすためにダンボールを使用してiPadを貼り付けたが、ポスターが重くて、発表中ポスターが落ちってしまった。
臨機応変という形で、ポスター発表を無事に終え、多くの先生方と高分子化合物の物質拡散係数濃度依存性について活発な議論ができた。
2時間後、学生優秀プレゼンテーション賞のアナウンス。結果は他の5人と共に優秀プレゼンテーション賞の受賞。
今までサポートして来た圓山研の皆様に感謝の意を表します。
授賞式が終わってから、岡島さんとメディさんと一緒に岡山で少しリラックスができた。
夜岡山の美味しい料理を食べたり観光したりした。観光したのは岡山城と後楽園だった。
後楽園は非常に印象的で、今までの一番美しい日本庭園だった。伝熱シンポの以前、岡山を知らなかったが、岡山にこんな美しい場所があると思わなかった というわけで、今回の日本伝熱シンポジウムでは良い思い出がいっぱいできた。将来岡山に行く機会があったら、この学会を思い出して良い気分になるに違いない。