KH12 LAPUTA




こんにちはチームラピュタの古川です.

5月13日から6月28日の間、私たちは海洋研究開発機構JMASTECの学術研究船「白鳳丸」に乗り込み,フィリピン沖で実験を行ってきました.フィリピン沖までの道のりは非常に遠いです. どのくらい遠いかといいますと船で6日間かかるくらい遠いです.またそこまでの道のりは非常につらいものがあります.それは船酔いです.正直私船酔いをなめていました.車でゲームや本をよんでなる酔いの時の気持ちわるさが一向によくなる気配がないのが船酔いです.これを長い間体験できることもラピュタ実験のおもしろさです.

 また今回の航海では,東京大学の大気海洋研究所の塚本勝巳先生の研究チームとご一緒にさせていただきました.塚本先生の研究チームは日本からフィリピン沖まで回遊し卵を散乱する,不可思議な魚である「二ホンウナギ」の研究を行っています.本航海ではその卵の場所特定方法の評価について研究を行っていました.

 本航海における実験を通して感じたことは科学のおもしろさです.塚本先生をはじめとするウナギの研究チームは14年間に渡って卵を探し続け,2009年の航海の時にようやく卵を発見することができたそうです.その話を聞き,私達工学部とはまったくフィールドは異なりますが,科学の研究することのやりがいと科学者の面白さを知ることができました.また私の研究内容であるlaputa projectも日本からこれほど遠い海域で実験を行う計画であると改めて実感しフィールドワークの大変さと面白さをしることができました.

 今回このように学ぶものが多かったKH12の航海の機会を与えてくださった圓山先生はじめ,たくさんの方に本実験でご協力いただきました.この場をお借りして御礼申し上げます.本当にありがとうございました.