人類の文明を支えるエネルギーは、80%以上が燃焼によって得られたものです。燃焼の排出物が二酸化炭素ですが、現在地球大気中に存在する二酸化炭素の4分の1は、人類によって排出されたものだといわれています。そして、大量に排出された二酸化炭素が地球温暖化という形で今日の大間題となっているわけです。私たちは「ゼロエミッションプロジェクト」こよって地球温暖化問題の解決に工学的に貢献しようとしています。産業用燃焼炉の熱効率を上げれば、産業活動から排出される二酸化炭素を大幅に減らすことができます。効率のよい燃料電池が開発されれば、自動車由来の二酸化炭素は大幅に減少します。二酸化炭素を回収し、それを固形化して地中に閉じ込めることもできるでしょう。これらすべての研究を動員して、環境負荷の軽減という課題に取組もうというのが「ゼロエミッションプロジェクト」です。一方、20世紀後半には、燃焼に代わるエネルギー源として原子力発電が登場しました。原子力発電は二酸化炭素の排出量は少ないのですが、安全性という問題を抱えています。エネルギークラスターが取組んでいる「原子力安全プロジェクト」では、配管の亀裂を高効率に検出するセンサーを開発し、亀裂の予兆を探知できるような新技術の開発にも取組んでいます。



        
小林秀昭 教授(エネルギークラスター長)

高温高圧下の乱流燃焼におけるFGR効果
燃料過濃高濃度水蒸気条件下における燃焼メカニズムと反応経路解析
充填層多孔体内における高圧乱流予混合燃焼
高圧乱流噴霧燃焼の素過程としての液滴燃焼挙動の数値解析
ポリマー熱分解速度の新しい計測技術
超音速流における燃料噴流の衝撃波緩衝

伊藤高敏 教授
CO2地中貯留層からの漏洩防止技術
メタンハイドレート開発のためのフラクチャリング技術

大林茂 教授


多目的設計探査による流体機械の最適化研究
大平勝秀 教授
極低温固液二相スラッシュ流体の流動・伝熱現象に関する研究
液体水素、スラッシュ水素の水素エネルギー技術への応用研究
小原拓 教授

固液界面領域微細構造における輸送特性
熱媒体の輸送物性熱媒体の輸送物性

高木敏行 教授

原子力発電プラントの流動誘起損傷の非破壊評価
中野政身 教授
衝突空気噴流が関わる騒音・振動のアクティブ制御
建築構造物の免震・制振用のMR流体ダンパの開発とその応用
新エネルギー全般に関する調査研究
高効率燃焼と流動点降下を目指したバイオマス燃料の高機能化に関する研究

西山秀哉 教授

省エネ型プラズマ流動システムの現実強化マルチスケール数値実験による最適化
燃焼促進・着火用省電力型高活性空気ジェットの実験・計算統合解析デザイン
光とプラズマによるマイクロバブルジェットの高機能化と水質浄化

早瀬敏幸 教授


原子炉配管減肉問題への融合シミュレーションの適用
丸田薫 教授
熱源用マイクロコンバスタの研究開発
マイクロ燃焼の基礎および応用
温度分布制御マイクロフローリアクタによる多段酸化反応の研究
代替燃料(バイオ燃料・合成燃料)の燃焼に関する研究
熱再生を伴う燃焼現象の研究(多孔質体燃焼・高温空気燃焼)

圓山重直 教授


永久塩泉による海洋深層水湧昇と海洋表層緑化に関する研究
二酸化炭素無放出天然ガス発電の可能性検討に関する研究
複合ナノ粒子群によるふく射伝熱制御省エネシステム開発に関する研究
ナノ粒子散布による地球冷却の可能性に関する研究

石本淳 准教授

原子力発電における配管LDIリスクマネージメント
内一哲哉 准教授
原子力発電プラントの流動誘起損傷の非破壊評価
小宮敦樹 准教授
気液界面における二酸化炭素吸収促進に関する研究
鄭信圭 准教授
多分野融合設計探査による流体機械の最適化
高奈秀匡 准教授
極限環境下での反応性非平衡プラズマジェットの実験・計算統合解析
徳増崇 准教授

燃料電池内部のナノスケール熱・物質輸送現象の解明と制御
三木寛之 准教授
原子力発電プラントの流動誘起損傷の非破壊評価
米村茂 准教授

分子気体潤滑に関する研究
菊川豪太 講師
固液界面近傍における物質輸送のミクロスケール解析
伊賀由佳 助教
発電プラント配管系に発生する液滴衝撃エロージョンに関する研究
岡島淳之介 助教
マイクロチャネル内相変化熱流動と高熱流束冷却
清水浩之 助教
粒状体個別要素法を用いた岩盤の熱-水-応力連成解析
粒状体個別要素法による固結・未固結層の水圧破砕メカニズムの解明
下山幸治 助教
多目的設計探査による流体機械の最適化研究
中村寿 助教
熱源用マイクロコンバスタの研究開発
マイクロ燃焼の基礎および応用
温度分布制御マイクロフローリアクタによる多段酸化反応の研究
代替燃料(バイオ燃料・合成燃料)の燃焼に関する研究
熱再生を伴う燃焼現象の研究(多孔質体燃焼・高温空気燃焼)

宮田一司 助教
ミニチャネル内相変化二相流の伝熱流動特性に関する研究