流体科学研究賞

 本財団では,平成7年度に流体科学研究所の創立50周年を記念し、それまで流体科学研究所の教官及び大学院生で、 流体科学の研究において優秀な成果を収めたものに対し授与していた「研究奨励賞」を発展させ、 流体科学の研究の更なる進展に資するために「流体科学研究賞」を贈呈することとしました。
 「流体科学研究賞」は、毎年、授賞候補者の推薦を全国の大学など関係機関等に依頼し、流体科学に関する研究上の業績で, 独創性に富み流体科学の発展に多大なる貢献したと認められる以下の優秀な研究者を選考し、表彰しています。

いままでの受章者

区 分 氏 名 受賞時の所属研究機関、職名等 業 績 名

平 成
7
年 度
畠山 力三 東北大学工学部
プラズマ流体における局在高周波電場に伴う非線形静電構造の形成に関する研究
琚 詒光 東北大学流体科学研究所
超音速混合層における着火および燃焼に関する研究
圓山 重直 東北大学流体科学研究所
任意形状・任意熱条件のふく射性媒体と物体面間の統一的ふく射伝熱解析法に関する研究

平 成
8
年 度
西山 秀哉 東北大学流体科学研究所
プラズマ流の高機能化および磁場制御に関する研究
大木谷 耕司 京都大学数理解析研究所
乱流における特異点と間欠性に関する研究
佐野 雅巳 東北大学電気通信研究所
流体系のカオスと乱流の普遍法則に関する研究

平 成
9
年 度
加藤 洋治 東京大学大学院工学系研究科
キャビテーションの機構の解明と壊食の予測法に関する研究
南部 健一 東北大学流体科学研究所
プラズマプロセシングにおける希薄流・プラズマ流に関する研究

平 成
10
年 度
棚橋 隆彦 慶應義塾大学理工学部
マイクロ・ポーラ電磁熱流体の統一場理論の確立に関する研究

平 成
11
年 度
高山 和喜 東北大学流体科学研究所
衝撃波現象の解明とその応用に関する研究
吉澤 徴 東京大学生産技術研究所
工学および自然科学現象における乱流輸送制御機構に関する研究

平 成
12
年 度
上條 謙二郎 東北大学流体科学研究所
ロケットポンプインデューサの旋回キャビテーションに関する研究
三宅 裕 大阪大学大学院工学研究科
数値シミュレーションによる壁乱流の構造解析に関する研究

平 成
13
年 度
小林 敏雄 東京大学生産技術研究所
LESおよびPIVによる噴流構造の解析に関する研究
長野 靖尚 名古屋工業大学大学院
乱流の準秩序構造の解明と乱流モデルの構築に関する研究

平 成
14
年 度
新岡 嵩 東北大学流体科学研究所
微小重力場を利用した微速流における燃焼現象の解明に関する研究
辻 裕 大阪大学大学院工学研究科
固体粒子と流体乱れの相互作用に関する研究

平 成
15
年 度
クリストファー・イー・ブレネン カリフォルニア工科大学工学応用化学部
キャビテーションの動的モデルの構築とその応用に関する研究
深野 徹 東北大学工学部
気液二相液膜流の複雑熱流動現象の解明に関する研究
真壁 利明 慶應義塾大学理工学部
非平衡RFプラズマ流体プロセスの計算機支援デザインとその実証に関する研究

平 成
16
年 度
マスード・ベーニァ シドニー大学大学院
実験と数値シミュレーションを融合した熱流体工学に関する研究
笠木 伸英 東京大学大学院工学系研究科
せん断乱流のモデリングと知的制御に関する研究
矢部 孝  東京工業大学大学院理工学研究科
固体・液体・気体を同時に解くCIP法に関する研究

平 成
17
年 度
ミハエル・イワノフ ロシア科学アカデミーシベリア支部理論及び応用力学研究所
希薄気体力学の航空宇宙工学への応用研究に関する研究
佐藤 正明 東北大学大学院工学研究科
血流の力学的刺激に対する細胞の応答と機能変化に関する研究

平 成
18
年 度
- 該当者 無し
-

平 成
19
年 度
アドリアン・べジャン 米国デューク大学機械工学及び材料科学科
熱力学の第二法則に基づく熱流体機器の最適設計に関する研究
松本 洋一郎 東京大学大学院工学系研究科
気泡力学の基礎とその応用に関する研究

平 成
20
年 度
加藤 千幸 東京大学生産技術研究所
空力騒音の予測、解明、低減に関する研究
新美 智秀 名古屋大学大学院工学研究科
高クヌッセン数流れに関する研究

平 成
21
年 度
福西  祐 東北大学大学院工学系研究科
ピエゾアクチュエータによる遷移境界層およびキャビティ流れの制御に関する研究
杉本 信正 大阪大学大学院基礎工学研究科
非線形音波の伝播における衝撃波の制御と音響孤立波の発生に関する研究
辻本 良信 大阪大学大学院基礎工学研究科
ターボ機械の不安定流れ現象に関する研究

平 成
22
年 度
荒川 忠一 東京大学大学院工学系研究科
大規模数値解析を駆使した風車翼端形状の違いによる騒音低減現象の解明に関する研究
藤川 重雄 北海道大学大学院工学院
気液界面、キャビテーション気泡、ナノ気泡およびナノ液滴に関する研究

平 成
23
年 度
小森 悟 京都大学大学院工学系研究科
環境流中における乱流輸送現象の解明とそのモデリングに関する研究

平 成
24
年 度
中橋 和博 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
数値流体力学のアルゴリズム及び数値流体力学による航空機設計法に関する研究
オレグ・ソロネンコ ロシア科学アカデミーシベリア支部理論及び応用力学研究所
プラズマジェットによる高度な成膜および中空微粒子プロセスに関する研究

平 成
25
年 度
藤井 孝蔵 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
高速流体力学現象理解とその応用に関する研究
武田 靖 スイス連邦工科大学チューリッヒ校
流体力学と流体工学のための超音波流速分布計測法の開発と展開に関する研究

平 成
26
年 度
大林 茂 東北大学流体科学研究所
多目的設計探査による航空機設計に関する研究 
祖山 均 東北大学大学院工学研究科
キャビテーション噴流の加工能力向上と機械的表面改質による金属材料疲労強度向上への適用に関する研究

平 成
27
年 度
稲谷 芳文 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
高速飛翔体の熱・空気力学および宇宙輸送システムに関する研究
丸田 薫 東北大学流体科学研究所
マイクロ燃焼の基礎及び応用に関する研究

平 成
28
年 度
傅 武雄 台湾 国立交通大学
数値シミュレーションおよび実験による対流熱伝達現象の解明と制御に関する研究
佐宗 章弘 名古屋大学大学院工学研究科
エネルギー付加による高速流れの運動量変調に関する研究
早瀬 敏幸 東北大学流体科学研究所
流体科学における計測と数値解析の融合手法の開発とその応用に関する研究

平 成
29
年 度
伊藤 勝宏 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
自由ピストン型衝撃風洞HIESTの開発に関する研究
酒井 康彦 名古屋大学大学院工学研究科
乱流中での物質拡散・化学反応現象の解明と確率的数値計算法の応用に関する研究
小林 秀昭 東北大学流体科学研究所
極限環境条件における反応性流体科学現象の解明に関する研究

平 成
30
年 度
浅井 圭介 東北大学大学院工学研究科
先進的な空力実験技術の開発とその応用に関する研究

令和

年 度
坪田 誠 大阪市立大学大学院理学研究科
量子流体力学および量子乱流に関する研究
太田 信 東北大学流体科学研究所
PVA―H生体モデル内の流れの解析に関する研究
ジャンイヴ・キャヴァイエ 東北大学流体科学研究所附属リヨンセンター
ポリマー材料のレオロジー機構論とその応用に関する研究

令和
2
年 度
長田 孝二 名古屋大学大学院工学研究科
非平衡・非コルモゴロフ乱流に関する研究
越塚 誠一 東京大学大学院工学系研究科
非圧縮性自由表面流れのための粒子法に関する研究
丸山 茂夫 東京大学大学院工学系研究科
ナノスケール熱流体工学と化学気相成長法(CVD法)によるナノカーボン材料の合成に関する研究

令和
3
年 度
村上 匡且 大阪大学レーザー科学研究所
強電荷分離二流体プラズマ膨張の自己相似解の発見とその応用に関する研究
鈴木 雄二 東京大学大学院工学研究科
マイクロ燃焼を中心としたマイクロエネルギーに関する研究

令和
4
年 度
大島 まり 東京大学大学院情報学環生産技術研究所
血流シミュレーションよる生体流体力学の革新的な展開
医用画像に基づくマルチスケール血流シミュレーションに関する研究
石川 拓司 東北大学大学院医工学研究科
遊泳微生物の流体力学および行動力学に関する研究
笠原 次郎 名古屋大学未来材料・システム研究所
衝撃波流体現象を伴う燃焼であるデトネーション現象の基礎及びその航空宇宙推進機等への応用に関する研究

令和
5
年 度
松尾 亜紀子 慶応義塾大学理工学部機械工学科
反応性圧縮性流体シミュレーションによる超音速燃焼、宇宙推進及び爆発現象の現象解明に関する研究


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