流動現象は、個々の要素が集まって集団として巨視的な運動をするもので、理工学の広い分野にまたがる現象である。本拠点では、地球・環境工学、航空宇宙工学、エネルギー工学をはじめ、新素材プロセス工学、生体流動など、先端工学分野を含む幅広い流動現象を対象とする。工学の流動現象は、現象の大きさで決まる空間スケール、移動等の速さで決まる時間スケールについて、それぞれナノからメガまでの広い範囲を包括している。流動ダイナミクスとは、このような複雑な流動現象について、その解明にとどまらず、工学的な新しい流動機能を創成したうえで、これを生かし実用展開することを目指す、新たな総合工学である。
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