公益社団法人 日本工学アカデミー 東北支部

日本工学アカデミー東北支部発足記念式典

日本工学アカデミー東北支部発足記念式典・祝賀会・講演会報告

東北支部専務理事 岡田益男 MASUO OKADA

 昨年令和4年12月15日に、コロナ渦で延び延びになっていた東北支部発足記念式典・祝賀会・講演会が仙台ガーデンパレスで開催された。令和2年2020 年12 月15 日に、北海道・東北支部が北海道支部と東北支部とに独立し、新たに二つの支部が発足した。東北支部発足記念式典・祝賀会・講演会は発足年度内に開催すべきであったが、コロナ渦で再三の延期を余儀なくされ、再度延期する声もあったが、開催ホテル会場の感染予防を徹底することで、関係者にご賛同頂き、開催に至った。

 東北支部発足講演会として、15時30分より司会者の東北支部・本部理事の長坂徹也氏の自己紹介がなされた後、東北支部理事・東北大学名誉教授の内田龍男氏による、「高性能な液晶ディスプレイ世界標準への道-単色からフルカラー液晶へ」と題した講演がなされた。内田龍男氏は、単色カラー液晶ディスプレイに次いで、液晶テレビやノートパソコン、携帯電話などへの世界的標準技術となった、(インセル型マイクロカラーフィルターによる加法混色型)フルカラー液晶ディスプレイの考案・開発に至った背景などを紹介された。2021年にこの研究業績により内田氏は日本学士院賞を受賞されている。

 引き続き会場を変え、16時30分より、東北支部発足記念式典が開催された。記念式典では、先ず宮城光信東北支部顧問から、東北支部設立に至る経緯等を踏まえた開会の辞があり、引き続き神本正行東北支部長より、東北支部発足後の支部活動の紹介と今後への抱負を交えた挨拶があり、菱田公一日本工学アカデミー会長代理より、EAJ の概要と東北支部の今後の活動について期待を込めた挨拶があった。ご来賓としてご出席いただいた大野英男東北大総長からは、工学、工学アカデミーの社会的重要性を紹介されつつ、東北支部設立の祝辞を賜った。祝電の披露および支部役員(出席者15名)の紹介の後、参加者(39名)の集合記念写真の撮影が行われた。

 記念式典に続けて祝賀会に移り、東北支部発足にご尽力頂いた阿部博之EAJ名誉会長からご祝辞を頂き、増田隆夫北海道支部長の乾杯の音頭により、祝宴が開始された。ホテルの感染予防策として、10人用のテーブルにパーティションをして5名着席として、各席にはビールとウーロン茶1本ずつと栓抜きがおかれ、自らが飲み物を準備、乾杯した。歓談中に、柚原義久EAJ前事務局長、野口正一(公財)仙台応用情報学研究振興財団理事長、神山新一東北支部名誉顧問から、東北支部設立などに纏わるスピーチをしていただいた。最後に、猪岡光東北副支部長より閉会の辞として、招待者、参加者と関連の皆様に謝辞が述べられ、また、記念品のモナカ選定に際してのエピソードが紹介され、朗笑のうち、和やかな雰囲気で18時50分頃に会を終了した。

内田龍男東北支部理事
司会:長坂徹也東北支部理事
宮城光信東北支部顧問
神本正行東北支部長
菱田公一EAJ会長代理
大野英男東北大総長
阿部博之EAJ名誉会長
増田隆夫北海道支部長
柚原義久EAJ前事務局長
野口正一仙台応用情報学研究振興財団理事長
神山新一東北支部名誉顧問
猪岡光東北副支部長

以 上