未来流体情報創造センター計画研究 
EDGE
Evolutionary Design Group in Engineering

本研究では、多分野にわたる工学的設計問題に対する多目的進化的最適化法(MOGA)の開発と実用的な設計問題への応用、さらに大規模最適化のプロセスで蓄積されるデータから新しい情報の発見を行うデータマイニングの研究を行う。

研究内容はソフト開発と応用計算に大別されるが、まずソフト開発における1年間の研究活動の具体的な目標としては、

1)マルチブロックNSコードの非定常流れへの拡張と物体の運動方程式とのカップリング

2)FEM構造コードによる高次物理モデルを用いた空力弾性シミュレーション法の開発

3)MOGAの確率モデル高度化・JAVAによる汎用化(伊・トリエステ大学との共同研究)

がある。ここで開発されたコードはソフト資産WGと連携し、将来的に公開する。 ついで、応用計算における具体的なターゲットとしては、

4)突風応答解析への適用(独法航空技術研究所との共同研究)

5)MOGAの宇宙輸送システム最適化への応用(NASA Glenn研究所と共同研究)

6)MOGAによる超音速輸送機最適化
・空力抵抗とソニックブームの同時最適化(コラボレーションコアによる佐宗助教授との共同研究)
・エンジンインテグレーションと最適化(独法航空技術研究所との共同研究)

7)MOGAの自動車エンジン最適化への応用(マツダ自動車との共同研究)

さらにこれらの最適化結果からデータマイニングを行い新しい設計情報の発見を試みる。これにより、MOGAが単なるデモンストレーションに終わらず、流体研ほどの計算資源を持たない現場の技術者にも研究を還元できるようになるであろう。

EDGE Seminarのお知らせ(平14・7/11)
第1回 EDGE Seminarは大変有意義に実施されました。セミナーの写真(伊藤君撮影)はこちら(平14・7/16)