派遣研究者レポート

レポート No.3 内一 哲哉【INSA-Lyon(フランス)】(2012年5月1日)

Report 03 内一 哲哉【INSA-Lyon(フランス)】私は、フランスの国立応用科学院リヨン校(INSA de Lyon)のJoël Courbon教授の研究室に滞在し、マルチフィジックスに基づく高温材料の劣化の非破壊評価に関する共同研究を行っています。プラント内の高温・高圧の極限流体環境におかれた材料に対して、Joël Courbon教授のチームの超音波材料評価技術と我々の電磁非破壊評価技術を組み合わせ、音響特性や電磁特性などの複数の物理に着目した新しい材料診断の構築を目指しています。写真は、超音波顕微鏡システムによる測定の様子です。Joël Courbon教授が所長をつとめる材料理工学研究所(MATEIS)では、新材料のみならず実用材料を含めて、その基礎から応用に至まで幅広く研究が行われており、産学連携研究も盛んに行われています。またINSA de Lyonと東北大学とは、ELyT共同ラボラトリーを通じて幅広い理工学の分野における共同研究がなされ、異分野の交流を通じた新しい取り組みがなされております。これらの活動を通じて、東北大学とINSA de Lyonの材料と評価の研究室の共同による腐食のモニタリングに関する研究が立ち上がりつつあります。


腐食研究室との共同実験の様子 超音波顕微鏡システムによる測定の様子

 

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