設置趣旨
 附属未到エネルギー研究センターは、本研究所が目標として掲げ、組織横断的に実施してきたエネルギー分野に関わる流体科学の研究を発展強化するとともに、異分野の学術領域とも相互に連携することにより、流体科学を基盤とする多様なエネルギー研究を展開し、エネルギー問題解決の鍵となる、従来は有効なエネルギー変換が困難であった未到エネルギーの活用のための研究を強力に推進するセンターとして設置するものです。
 本センターにおいては、流体科学における多様なエネルギー研究の連携により、基盤エネルギーおよび新エネルギー分野において、高効率で無駄の無い革新的なエネルギー利用体系を実現するため、従来有効利用できなかった未到エネルギーの変換やエネルギー貯蔵、輸送、および管理に関する研究を行います。具体的には、知的ナノプロセスを用いた革新的グリーンナノデバイスの研究、地球環境問題とエネルギー問題の解決を目指した地殻の高度利用のための研究、燃料多様化時代に向けた、新概念燃焼技術を基盤とした高エクセルギー効率燃焼技術の創成、マイクロ燃焼・微小重力燃焼・高温酸素燃焼を柱にした、環境負荷低減や循環型社会対応などの社会的要請に応える高効率で革新的なエネルギー利用体系の構築、エネルギープラントの保全高度化と機器の省エネルギー化を実現することを目的とした、知的センサ、モニタリング技術の開発、非破壊評価技術の開発、低摩擦化による省エネルギーシステム構築等に関する研究、スーパーコンピューティングと先端的計測の融合に基づく革新的混相流体解析手法の開発ならびに環境調和型混相流動エネルギーシステムの創成に関する研究等を行います。