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複雑媒体中の衝撃波現象の解明と学際応用 研究環境 |
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実験設備 現在衝撃波学際研究拠点にある実験設備の主なものを紹介します。
収縮する円筒衝撃波に誘起された異種気体界面の不安定現象を、また、収縮する円筒形衝撃波の安定を解明するために、無隔膜方式の縦型衝撃波管を製作し、この装置をホログラフィー干渉計法での計測と組み合わせて、慣性核融合に現れる界面不安定現象の基礎に関するユニークな実験結果を得ています。
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衝撃波管を多段に組み合わせ非定常膨張を利用して、非常に高速の流れを誘起することができます。この装置は多段隔膜の衝撃波管と同じ比較的単純な構造を持っています。イクスパンション管で空気を加速して超軌道からの宇宙船の大気圏再突入であらわれる高速を比較的容易に発生できます。小惑星サンプルリターン計画に現れる秒速12km/sの流れを非常に短時間ですが模擬できます。この装置を用いて、他の方法ではできない臨界電離速度の計測など、新しい応用も模索されています。
ここに示した装置の他に、縦型、水平型の各種衝撃波管があり、マッハ数1.005から20.0までの衝撃波を良い再現性で発生できます。また、縦型、水平型の小型ガス銃や二段式軽ガス銃があり、高速衝突あるいは弾道飛行実験またその組み合わせ実験に供されています。また、高速撮影装置、VISAR速度干渉計、高速分光装置など、これらの装置での実験を支援する計測装置が整備されています。 衝撃波研究センターの光学可視化計測の主力は二重露光ホログラフィー干渉計です。パルス・ルビーレーザー光の可干渉性を利用して衝撃波管実験ばかりでなくて液体や透明な固体中の衝撃波現象、界面の高速変形などの計測が行われています。取得された画像情報はスーパーコンピューターと組み合わされて高速処理され、精密な短時間流体計測を可能にしています。また、散乱光を物体光とするホログラフィー法は、三次元衝撃波現象の可視化に特段の威力を発揮しています。 衝撃波研究センターでの計測には、ホログラフィー干渉計法を補助するために、影写真法、カラーシュリーレン法が利用され、特に、有限干渉縞を高速画像処理する方法、位相変位干渉法を用いて非常に弱い衝撃波や非常に低密度場での衝撃波をより精緻に可視化計測する方法が活用されています。また、強拡大視野での衝撃波など高速現象の可視化法の開発が行われています。
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