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12AHMTC
冬の息吹を感じる頃となりました。
最近こたつを出した、M2小泉です。
皆さんご存じの通り新型コロナウイルスの影響で、ここ数年はオンライン開催の学会がメインで、対面開催の学会はほぼなかったように思われます。特に地域間の移動が多い国際学会ではその影響が大きかったでしょう。しかしワクチンの普及などにより海外では入国制限の緩和が進み、この度久しぶりに対面開催の国際学会に参加することができました。この記事は6月30日から7月1日の2日間にかけてシドニー大学で開催された国際会議、12th Australasian Heat and Mass Transfer Conferenceに小宮先生と参加した際の報告となります。この学会は、その名の通りオーストラリアを中心とした熱・物質輸送に関するものです。
私たちは学会前日にオーストラリアへ入国しました。この日はホテルへのチェックインが可能となるまでオペラハウスを見学したりコーヒーを飲んだりしながら過ごし、夕方には、学会前の軽食会のような催しに参加するためシドニー大学を訪れました。瓶ビール、Schweppes(炭酸飲料)、スナックなどが用意されており、これまで参加した国内学会との文化の違いを感じたことを覚えています。夕食では、小宮先生に中国料理のお店へ連れて行っていただき、牛肉麺をいただきました。
翌日、いよいよ国際学会への初参加となりました。小宮先生のKeynoteに次いで、通常の発表としてはトップバッターで自分の番でした。質疑応答では、2次元計算の影響、噴流速度(Re)の定義の妥当性、計算領域に関する質問が挙げられました。質問を聞き返すなどの対応ができたのは良かったものの、質問を正確に聴き取れなかったり、英語の文法がおかしく上手く伝わらなかったりした場面があったため、英語力の向上と、英語での質問への返答の用意が今後の国際学会では特に求められます。とはいえ英語で発表・質疑応答を乗り越えられたことは良かったです。他の発表者の講演でも、質疑応答が活発であることを感じました。特に講演者と質問者の1対1のやり取りだけではなく、あくまで会場全体としての議論となっていたのは見習うべき点です。
別に驚いた点として、コーヒーブレイクの時間が多く設定されていたのが挙げられます。常にコーヒーが飲めるようになっていたのに加え、午前、昼食、午後と1日のうち3度もサンドウィッチが用意され、正直多すぎるほどでしたがおいしかったです。
学会は2日間で終了しましたが、帰国の直行便が毎日あるわけではないため、シドニーに数日間滞在していました。その中で、来年の留学予定先の一つであるシドニー大学のSteven Armfield教授のもとを訪れました。ここでは自分の研究に関する助言をいただき、研究コンセプトの修正につながっています。そのほかに、似たような現象を異なる作動流体を使って研究しているJohn Patterson教授、Chengwang Lei教授の研究室も見学させていただきました。特に最近完成したという巨大な風洞が実験室内に設置されていたのは驚きでした。
この度は初めての海外での国際学会参加となりました。発表・質疑応答を乗り越えられたのは良かったものの、博士進学するにあたっては、よりスムーズに議論できるよう英語力を向上させ基礎知識を身に着ける必要があると強く感じることができました。まずは来年の留学に向けてこれらの習得を目指して努力していきます。
以上、M2の小泉でした。
小泉匠摩