伝熱制御研究分野 -Heat Transfer Control- 小宮研究室

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AFMC


 留学から帰国し早2か月、私、小泉は再びオーストラリアの地へと降り立っていました。Canberraで開催された学会、24th Australasian Fluid Mechanics Conference(AFMC)に参加したためです。AFMCはオーストラリア・ニュージーランド圏における流体に関する最も大きな学会です。私たちの分野である伝熱のほかにも、数値流体力学、渦、乱流、不安定性、実験手法開発、Geophysicsスケールの流体現象まで多岐にわたるセッションがあり、それぞれのテーマに沿った研究者が数百名規模で集いました。多くの参加者は博士課程以上であり、修士の学生はほとんど見られませんでした。そのためと言っては何ですが、違う雰囲気・緊張感を感じました。

   全5日間(1日目のReceptionを含む)の日程の中、私の発表は3日目の午後でした。自然対流の研究を含め流体力学領域の発展に尽力されたProf. John C. Pattersonの追悼セッションでの発表となりました。質疑応答では、私の研究で取り扱っている噴流を構成するパラメータについての質問が多かった印象があります。このセッションでは、他の研究者も自然対流を取り扱っており、非常に勉強になりました。セッション終了後、さらに鋭い、流体力学の理論的な議論をすることができ、今後の研究に発展させることができると感じています。

 さて、この学会には、私がついこの間まで留学していたANU、またその前に滞在していたUSYDの学生も多く参加していました。そのおかげで、学会開催期間中、非常に有意義な時間を過ごすことができました。留学中に築くことができた友達の輪が維持できていたのが大変うれしかったです。同様のテーマの研究をしている人をはじめ、これから自然対流の研究を始める人、また、もうすぐ母国に帰る人、1年以内に博士取得見込みである人など、様々な同年代のコネクションを強められたことが何より楽しかったです。

 この学会では、通常のセッション以外に、多くの立食形式の時間、またラボツアーも開催されました。立食は軽めの昼食がメインで、身動きが難しいほどロビーにわいわいと研究者が集い、話ながらごはんを食べるものでした。ラボツアーはCanberraにある複数の研究施設の中から見学したいところを事前に選択、行くものでした。CSIRO、ANU、UNSW Canberraから選ぶことができ、私は最後のものに行きました。唯一軍の訓練施設?がある大学で、軍服姿の方を数名見ました。ここでは、物体が高速で衝突した際の流れをみたり、音速を超える流れの可視化をしていたりと、私がこれまで考えたことがなかった流れについて学ぶことができました。オーストラリアらしく、BBQもありました。あいにくの雷雨でしたが、食パンの上に焼いたソーセージを乗せるという、オージーBBQを体験できました。このように、交流を促進させるため?の取り組みが多数存在していた学会は、人間関係の構築に大きく作用したと思います。

 また、留学中ホームステイでお世話になっていた家族に再びお世話になりました。留学中に受け入れを始めたフレンチブルドックにも再開できました(笑)

 この有意義な学会参加を支えていただいたみなさま、ありがとうございました。

D2 小泉匠摩






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