数値解析と超音波計測を融合した
血流可視化診断装置の開発


 

<研究内容 3.数値実験による検証>

超音波計測融合シミュレーションの計算精度を検証するために、最も基本的な流れ場である直円管内の流れや、実際の疾患を有する血流場のうち、動脈瘤を有する大動脈内の流れを題材に、数値実験による検証を行っています。

実際の形状を用いた検討では、現実的な計算条件を与えて血流のモデル(基準解)を定義し、一方で、誤差を含んだ計算条件を用いて超音波計測融合シミュレーションを実行します。フィードバックの方法を変化させながら、動脈瘤内の血流場の計算精度をどのくらい再現できるか評価することにより、最適なフィードバックの検討を行っています。

実際の流れ場に対する評価を行うために、血管モデルを用いた実験も進行中です。

 

(a) 基準解  (b) 通常のシミュレーション  (c) 融合シミュレーション

3次元血流解析の数値実験による壁せん断応力分布

(基準解と通常のシミュレーションの間には計算条件の違いによる差が生じるが、融合シミュレーションはフィードバックの効果により基準解を良く再現できる。)


 

<他の研究内容>

0.本研究の紹介

1.超音波計測融合シミュレーションの原理

2.システムの開発