3. コロイド分散系における レーザー誘起相転移現象の 計算機実験による研究 |
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A. | 研究目標 | B. | 研究内容 | C. | 研究成果 |
(1) | コロイド粒子宇同士の遮蔽クーロン相互作用 |
(2) | レーザーの干渉縞にから受ける力 |
(3) | 分散媒分子が不規則に衝突することによる揺動力 |
相 | 平均二乗変位M2 赤:通常のM2 緑:x方向のM2 青:y方向のM2 紫:傾き1の直線 |
軌跡(系の一部を表示) | |
液相 | ![]() |
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レーザー強度Ve/kBT=0.0の時 平均二乗変位が時間に平均しているため系は液相状態と言える。コロイド粒子は系全体を拡散運動するため軌跡をトレースすると全域に描かれる。 |
異方性液相 | ![]() |
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レーザー強度Ve/kBT=0.3の時 非常に拡散しにくいが、長時間では拡散運動を行っている。x方向とy方向で拡散係数が違うことも特徴である。軌跡は結晶のように見えるが、これは拡散係数が小さいために軌跡を取った時間のスケールではコロイド粒子が動いていないためである。 |
結晶相 | ![]() |
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レーザー強度Ve/kBT=1.0の時 平均二乗変位は一定になる。これはコロイド粒子が格子点付近で格子振動を行っていることを示している。軌跡は結晶格子点付近にのみ軌跡が描かれる。 |
1次元液相 | ![]() |
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レーザー強度Ve/kBT=1.0の時 粒子はx方向にはレーザーのポテンシャルに阻まれて動けないがy方向には比較的動くことができるため、平均二乗変位はx方向は一定になり、y方向では上昇し続ける。これが拡散運動であるのかは否かは今回課題として残してしまった。軌跡は結晶格子点付近に集まるが、上下に伸びて場所によっては上下の格子点に及んでいる。 |
参考文献
[1] A. Chowdhury, B. J. Acerson, and N. A. Clark, Phys. Rev. Lett. 55 (1985) 833.戻る | 目次 | 進む |