日本学術振興会 令和元年度国際共同研究事業 中国との国際共同研究プロジェクト(JRP with NSFC)日本学術振興会 令和元年度国際共同研究事業 中国との国際共同研究プロジェクト(JRP with NSFC)

超臨界流体による汚染土壌の改質・浄化
ー 高効率分離促進技術の開発 ー
Supercritical Fluid Assisted Contaminated Soil Remediation: Key Mass Transfer Issues and Technological Development
超臨界流体による汚染土壌の改質・浄化 ー 高効率分離促進技術の開発 ー Supercritical Fluid Assisted Contaminated Soil Remediation: Key Mass Transfer Issues and Technological Development

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プロジェクト概要
Project summary

2019年12月に,日本学術振興会 令和元年度国際共同研究事業  中国との国際共同研究プロジェクト(JRP with NSFC)に採択されました.2020年1月から2024年12月までの5年間にわたる研究事業であり,中国の 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)工程熱物理研究所 と東北大学流体科学研究所伝熱制御研究分野の国際共同研究になります。

本事業の目的

本事業では、超臨界流体を用いた汚染土壌の改質技術の理論構築とキーテクノロジーの確立を目指しています。超臨界条件下における作動流体内の特異な物質移動現象とその相互作用を理解し、超臨界流体を用いた高効率低環境負荷の汚染土壌改質手法を確立します。
中国との国際共同研究プロジェクト事業の下、中国側研究者が有する超臨界流体の学術的知見と、日本側研究者の物質輸送現象可視化および制御技術の融合 により、環境汚染対策問題に対して持続的に利用できる新たな技術を提案するものです。

本事業の社会への貢献

本事業で提案する汚染土壌の改質・浄化技術が確立されれば,これまでの環境問題に対する社会的政策であった「汚染物質の隔離」の概念に代わって, 汚染物質を「改質・浄化」する革新的な技術が政策に加わり,環境汚染対策が一変することが予想されます.これまでのように汚染物質の「隔離」をすることで, 次世代社会にこの環境問題解決法を引き継ぐという“橋渡し”的な考えを根本から変え,これからも起こるだろう環境汚染問題を持続的に解決し得る技術となる ことが言えます。
このように社会的にインパクトの強い新たな技術提案は,社会生活の質の向上,今後肥大する環境汚染問題の抑止力,国・地域を問わない 実現可能な環境汚染対策手法となり,機械工学に限らず広範な学術領域において大きな波及効果をもたらすことが期待され,同時に国連の目標としている SDGsにも大きく寄与するものになります.