東北大学

拠点目的

持続可能な社会で心豊かな社会を実現するためには、「エネルギーの新しい価値観」の創造・展開を視野に入れた新しい観点の研究とその成果の社会実装が不可欠である。東北大学はこうした「エネルギーの新しい価値観」を生み出すための学問である「エネルギー価値学」創生に向けて、理想とする持続可能社会からバックキャストし、その社会実現のために必要となる目標値(Factor of X)を設定し、エネルギー研究を戦略的に推進することで、自然科学、人文・社会科学の知見を融合した新たなパラダイム創出に貢献する。

目標値

エネルギーの新しい価値観

「エネルギーの新しい価値観」とは、適切なエネルギーの使い方によってもたらされる心の満足度、生き方、エネルギー源の選択などに関わる新しい価値観のこと。

エネルギーの新しい価値観

エネルギー価値学

エネルギーの源、変換・利用・再生、将来像までの全てを「量」「質」「時間応答性」という自然科学的基準と「社会受容性」という人文・社会科学的基準で総合的に俯瞰する学問。

エネルギー価値学

新たな価値創出に関わる主要研究テーマ

需要に応える
技術開発

エネルギー供給技術の高効率化と、エネルギー利用の適正化を通じて、 エネルギー需要に応える技術開発を行う。

再生可能
エネルギー開発

技術の社会実装までを見据えた、再生可能エネルギー研究の開拓および革新的技術開発を進める。

分散性高度化の
研究

エネルギーの生産および利用において、季節や時間、ならびにコジェネレーションをはじめとして場所・空間的に分散化することで、負荷平準化を図るための研究を進める。

地産地活推進の
研究

住民がエネルギー生産に関わり、そのエネルギーを活用することで地域産業を活性化することを目指す研究を進める。

東北大学エネルギーモデル

東北大学エネルギーモデル

本拠点の目標は、「エネルギー価値学」に基づく学術研究群を戦略的に立案して、多様な学際的プログラムを自立的に実施し、成果群を統合化することによって、地域成長を重視した地域新生・産業創造の実践までも含包した「東北大学エネルギーモデル」を提唱するとともに、このモデルを地域・日本・世界へと展開する。

Halve Demand

東北大学エネルギーモデルの実践例として、2030年の東北大学のエネルギー需要量を研究のアクティビティを下げずに2015年の半分にする試みを実施。

Halve Demand