公募共同研究 - 分野横断プロジェクト
挨拶

流体科学研究所は平成22年度より全国共同利用・共同研究拠点として文部科学省より認定を受け、異分野融合型の共同研究プロジェクトとして「次世代反応流体科学の創成」が新たにスタートしました。一般公募共同研究プロジェクトが同分野研究者による単一領域の発展型研究であるのに対し、本プロジェクトは先進的な複数の異なる分野を専門とする研究者から組織される異分野融合型研究を推進します。具体的には、ライフサイエンス・燃焼科学・高応答性流体科学の三つの研究領域からなるプロジェクト推進し、生物・化学・高応答流体の各種反応性流動に関する異分野融合研究の結果生み出される新たなステージへの展開を目指します。この新たなモードが「次世代反応流体科学」の新学術大系を創出するものと確信しております。
震災後の社会においては復興に対する大学附置研究機関としての役割が厳しく問われており、産業構造を一段上から俯瞰、世界の動向を見て持続可能なエネルギー社会に貢献しうる研究を推進する必要があり、本プロジェクトはその一翼を担うものであります。
近い将来、反応を伴う流動科学領域は次世代流体科学の主要学問領域として重要な地位を占めることは確実視されていると考えられますが、物理化学的プロセスや熱流動の素過程に多くの未解明な部分を残しており、工学的に十分な検討が行われているとは言いがたいのが現状です。
そこで次世代反応性流体科学の学理構築を推進するためには、既存の単一領域の発展型研究から脱却し、従来の学問分野の壁を越える異分野融合型の斬新なアプローチからなる研究を推進する必要があります.本分野横断型プロジェクトにおいては、現在の先進流体科学をベースとした上記三つの研究領域の異分野融合の発想から構成される先端的研究を推進することにより、既成の学問と学会の壁を超える新しい次世代反応性流体科学の学理創成を目指します。
分野横断プロジェクトリーダー 石本 淳
東北大学 流体科学研究所 教授
分野横断型公募共同研究プロジェクトについて
本拠点が設定したテーマ(次世代反応流体科学)に対して、本研究所所属の複数の研究者と外部研究機関の複数の研究者が、本研究所の施設・設備等を利用して行う分野横断型の共同研究プロジェクトです。

研究題目:次世代反応流体科学の創成
研究概要:ライフサイエンス・燃焼科学・高応答性流体科学の三つの研究領域からなるプロジェクトを推進し、生物・化学・高応答流体の各種反応性流動に関する異分野融合型次世代反応流体科学の学理創成を目指します。
1) ライフサイエンスグループ
細胞・生体組織における反応・輸送現象に関する研究細胞・生体組織にかかわる反応・輸送現象をマルチスケールで明らかにし、細胞と流動場の相互作用に関する基礎学理を構築します。

2) 燃焼グループ
細胞・生体組織における反応・輸送現象に関する研究細胞・生体組織にかかわる反応・輸送現象をマルチスケールで明らかにし、細胞と流動場の相互作用に関する基礎学理を構築します。

3) 高応答性流体グループ
細胞・生体組織における反応・輸送現象に関する研究細胞・生体組織にかかわる反応・輸送現象をマルチスケールで明らかにし、細胞と流動場の相互作用に関する基礎学理を構築します。
