Research研究内容
光を使って、ミクロな世界の熱・物質移動現象を見る・測る

- 熱物質拡散
- 対流熱物質伝達
- 熱物性計測
- エネルギー変換
- 超臨界流体
- マイクロ熱流体

エネルギー変換Energy conversion
天然ゴムによる冷却装置開発に関する研究

ゴム伸縮時の温度変化

弾性熱量効果を用いた冷却装置
輪ゴムやゴム手袋などの天然ゴムからできたものを、急に延ばすと熱が発生して温度が上がり、逆に急に縮めると熱を吸収し温度が下がります。これは「弾性熱量効果」と呼ばれます。この効果をうまく利用することで、新しい冷却方式による冷却装置を作ることが可能です。
従来の冷凍機やエアコンを用いた冷却技術は、必ずしも環境によいとされない物質を冷媒として使用するため、国連SDGsの観点からも新たな冷却技術を開発する必要があります。ゴムによる冷却装置は環境に有害な物質を使用しないため、持続可能な将来性があり、この分野に関する研究が現在注目されています。
当研究室では弾性熱量効果を利用した冷却装置の熱損失が冷却効率に及ぼす影響の評価を行っています。熱損失の抑制により装置の冷却性能が向上することが期待されています。