丸田・森井研究室/中村研究室

東北大学 流体科学研究所 統合流動科学国際研究教育センターエネルギー動態研究分野 丸田・森井研究室/中村研究室

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研究内容

更新日時:2020/03/30

電解液の着火性

リチウムイオン電池は二次電池の中で高いエネルギー密度を有するため、EV自動車やスマートフォンなど様々なものに利用されています。一方で、近年リチウムイオン電池の発火が社会問題となっており、詳細な発火メカニズムの解明が課題となっています。特にリチウムイオン電池の電解液溶媒は有機溶媒であるため、燃焼性を有し発火源になりうることが指摘されています。電解液溶媒の着火・燃焼性は、相変化の影響を含む複合試験によって現在評価されているものの、気相反応のみに着目した研究は少ないのが現状です。電池の発火プロセスを正確にモデル化するためには、気相の燃焼化学反応を正確に理解する必要があります。

本研究では、温度分布制御型マイクロフローリアクタと化学種計測を用いることで、電解液溶媒の着火過程を分析し、電解液溶媒の燃焼反応モデルの検証および構築を行っています。また、電解液溶媒の分子構造と着火性の関係を包括的に評価し、着火を抑制する添加剤の探索を進めています。

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