「流動ダイナミクス」は、流体だけでなくエネルギー・情報に関する移動現象とそれに伴う状態の変化を取り扱う総合学術分野です。21COEでは、ナノ・メガ時空間スケールにおける流動ダイナミクスの学理を構築してきました。
流動ダイナミクスは流体機械だけではなく、航空宇宙・エネルギー・情報・ナノテクノロジー・ライフサイエンス・材料など広範な科学技術分野において重要な現象です。本グローバルCOEでは、21COEで確立した学理とこれらの科学技術分野と知の融合を図ることにより、新たな流動融合分野を構築し、工学における総合学術領域としての流動ダイナミクスを確立していきます。
すなわち、流動ダイナミクスと情報科学、化学工学、ライフサイエンス等の異分野との融合、国際ジョイントラボによる国際的な研究融合による研究活動展開により、情報流動、反応流動、ナノ流動、極限流動の融合分野を形成します。超音速複葉機開発や、原子炉流動リスクマネージメントなど、融合流動分野を横断するフロンティアプロジェクトを国内外の諸機関と国際共同研究として推進し、流動ダイナミクスを基軸としたイノベーション科学技術領域の創成を目指します。これらの教育研究活動を通じて、国際基準の独創的人材を持続的に生み出す流動ダイナミクス教育研究の世界拠点を確立していきます。
また、これまで構築した国際ネットワークをマルチステージ国際ネットワークに昇華させ、国内外から優秀な人材を募集する国際若タケノコ発掘プログラム等により、博士課程人材を集めます。国際出る杭教育等の教育プログラムと、国際ジョイントラボやフロンティアプロジェクトの研究活動を通じて、世界標準を凌駕する学問的能力とグローバルな広い視点を涵養し、独創的な成果を持続的に生み出してゆく将来の流動ダイナミクス世界コミュニティの中核を形成する人材を育成していきます。
