固体高分子形燃料電池(PEFC)について

固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)は現在最も期待される燃料電池です。家庭用、携帯用、自動車用として適しています。

  • 常温で起動するため、起動時間が短い
  • 作動温度が低いので安い材料でも利用でき、コストダウンが可能
  • 電解質が薄い膜なので小型軽量化が可能

PEFCのセル

高分子電解質膜を燃料極および空気極(触媒層)で挟み、触媒層の外側には集電材として多孔質のガス拡散層を付しています。
さらにその外側にはセパレータが配置されています。ガス拡散層は触媒層への水素や酸素の供給、空気極側で生成される水をセパレータへ排出、また集電の役割があります。セパレータには細かいミゾがあり、そこを水素や酸素が通り、電極に供給されます。

参考文献

  • 池田宏之助編著『燃料電池のすべて』日本実業出版社
  • 本間琢也監修『図解 燃料電池のすべて』工業調査会
  • NEDO技術開発機構ホームページ
  • 日本ガス協会ホームページ
  • 東京ガスホームページ

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