超軌道速度膨張波管 (HEK-X)・バリスティックレンジ (HEK-G) を用いた研究

はやぶさカプセルは秒速12km/s の極めて高い速度で大気圏に再突入しました。超軌道速度気流とよばれるこれだけ高速の流れ場は、風洞設備自体が研究・開発項目です。本研究室では、秒速12km/sの気流を発生できる日本最大の膨張波管設備 (HEK-X) を用いて、設備の特性評価・改良、試験・計測法の開発、およびそれらを用いた超軌道速度流れ場の研究を行っています。また、遷音速自由飛行試験用バリスティックレンジ (HEK-G) を用いた大気圏再突入体の遷音速域における空力不安定性の評価や、真空バリスティックレンジを用いた世界最小の月着陸探査機 (OMOTENASHI) の開発も行っています。


超軌道速度膨張波管 HEK-X


遷音速自由飛行用バリスティックレンジ HEK-G による遷音速空力不安定評価


真空バリスティックレンジによる月着陸探査機の開発