宇宙機の極超音速気流条件における空力安定性・空力加熱

高温衝撃風洞 (HIEST) は、世界で最も実機の再突入条件に近い流れ、すなわち高エンタルピ、高レイノルズ数気流の生成が可能です。また、HIEST の短い計測時間内で高精度計測を可能とする独自の自由飛行計測技術を有しています。この高い性能の風洞と計測技術を用いて極超音速飛翔体の空力・空力加熱(NASA 共同研究)に関する研究を行っています。


アポロカプセルモデルの乱流熱流束計測

スクラムジェットエンジンを用いた極超音速巡航機は、機体特性とエンジン性能が相互に影響するためエンジンを含めた機体全体での性能評価が必須となります。本研究室では、全長1m を超えるエンジン付き巡航機モデルを開発し、巡航機全機の性能評価を行っています。機体性能を大きく左右する極超音速境界層遷移現象の研究も共同研究(DLR 共同研究)として実施しています。