研究紹介

温室効果ガス排出が要因となる地球規模の気候変動に対して、燃焼の科学と技術は大きな責任を負っています。人々の生活および産業活動を支えてきたエネルギー源である燃焼は転機を迎えていると言ってよいでしょう。

エネルギー供給は電力と熱の両方が必要であり、太陽光や風力といった再生可能エネルギーによる電力の不安定性を補償し、工業部門で必要とされる2000℃を超えるような高温熱源、また航空機やロケットなどの大規模輸送部門における高密度エネルギー源として、燃焼は今後も重要な役割を担っていくでしょう。  

温室効果ガス排出を極限まで削減し、脱炭素社会を実現していくため、ジェットエンジンやレシプロエンジンなど内燃機関の高効率化と共に、水素やアンモニアといったカーボンフリー燃料に切り替えていく取り組みが必要不可欠となっています。

高速反応流研究分野では、カーボンフリー燃料の活用や内燃機関の高効率化に向けて、中心的課題である燃焼現象を、流れ、熱物性、化学反応のすべての面から詳細に解明し、実用燃焼機器に応用する研究開発を世界有数の研究設備を用いて行っています。

現在の主な研究

これまでの研究成果

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