スーパーコンピュータについて
次世代融合研究システム AFI-NITYⅡ
「AFI-NITYⅡ」で拓く研究の新時代
2024年8月に稼働を開始した現在の「次世代融合研究システム(AFI-NITY II)」は、スーパーコンピューティングを行う計算サーバ群、計算結果の画像解析のための3次元可視化サーバ、実験装置を接続して計算シミュレーションと実験解析をリンクする計測融合研究のための次世代融合インタフェースサーバを中核として、PBクラスの容量をもつストレージシステム(磁気ディスク装置)を有し、3次元可視化出力装置を備えたリアライゼーションワークスペース(RWS)や周辺機器を備えています。
計算サーバ群は、HPEによる分散メモリ型並列計算システムと共有メモリ型並列計算システムを主力として構成されており、システム総理論演算性能合計4.4PFLOPS・最大共有メモリ6TB・主記憶容量合計223TBの計算機能を提供します。
サーバ群と利用者をつなぐネットワークは40Gbit Ethernetをバックボーンとして整備され、研究所内において高速なデータ交換や画像処理を含むクライアント作業を可能にしています。


未来流体情報創造センター(AFI Research Center)では、次世代融合研究システムのニックネームを“AFI-NITY”としました。 AFI-NITYはAFI Next-generation Integrated supercomputer for promoting fluid science and TechnologYの略称であり、次世代の流動科学技術を押し上げるスーパーコンピューティングシステムであることを意図しています。また、AFI-NITYは親和・融和を意味する英単語“affinity”に由来しており、流体科学の基礎研究と先端学術領域との融合、学際融合的な流体科学研究の推進、社会的課題の解決を通じた社会との親和を目指しています。
大規模計算と実験計測の融合により 次世代の流体科学研究を先導する
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計算サーバ群4.4PFlops
- 分散メモリ型並列計算システムとGPU計算システムの組み合わせにより、 総理論演算性能4.4PFlopsを実現
- 大規模共有メモリ型並列計算システムの導入により本研究所の計算資産を活用
- 流体科学分野における最先端のス―パーコンピューティングを先導
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3次元可視化システム
- 80枚のLEDディスプレイによるタイルドディスプレイシステムを構築
- モーションキャプチャーシステムと連動し優れた没入感を実現。複雑流動現象の動的理解を可能にする、アウトリと研究の両面で効果的なVRシステム
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外部記憶装置19PB
- 膨大な流体情報を自由に扱うための合計19PBの大容量ストレージ
- 大規模時系列データの時空間解析により、未知の複雑な流動現象を解明するとともに、人類社会の持続的発展に繋がるさまざまな流動現象の制御法や設計法を開発
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計算サーバ群
- 実験装置と計算サーバを高速ネットワーク(インフィニバンド)により直結し、高速なデータ転送を実現
- 独創的実験研究とスーパーコンピュータによる計算研究を一体化した世界に先駆けた「次世代融合研究手法」により、生体内の血流の解明、半導体製造におけるプラズマ流の制御など、先端融合領域における流体科学研究を推進
