Students' Voice

多孔質膜がタンパク質の移動にどのように影響しているのかを特殊な干渉計を使い可視化することにより、最適な多孔質膜の特性について研究しています。
通常は市販の膜を使い実験を行っていますが、流体科学研究所とリヨン大学のINSA-Lyonとの共同研究により、いろいろな形状の多孔質膜をINSA-Lyonにて作製し提供してもらうことが可能になりました。
これまで研究に使っていた多孔質膜の孔構造は繊維状、または円柱状のものでしたが、INSA-Lyonでは球状の膜の製作が可能なので、球体の間をどのようにタンパク質が移動するのかを分析、評価することができます。また、INSA-Lyonにある流体研のリヨンセンターに隣接する部屋に研究室で開発した干渉計を設置して、現地での評価を行えるようにしました。
リヨンはとても美しい街で、英語も通じるので快適な滞在でした。
英語は得意ではありませんが、たくさんの人がサポートしてくれました。また、食べ物もとても美味しく、レストランに行くと、リヨン名物のサラダ、サラドリヨネーゼを必ず注文していました。
土日には大好きなサッカーを見に行ったり、旧市街を散歩したり、マルセーユまで旅をしました。
学生時代にこのような体験ができることはとても貴重だと思います。
海外での研究はわからないことを常に確認をしながらの連続だったため、最後には英語でのコミュニケーションにも慣れることができましたし、日本での研究環境がとても恵まれていることを実感しました。
この経験をこれからの修士課程の研究生活にいかしていきたいです。