Students' Voice

現在、東北大学流体科学研究所のナノ流動研究部門で半導体の研究を行っています。私は鳥取県の米子工業高等専門学校から東北大学工学研究科に入学したのですが、入学を希望した大きな理由として、海外への留学や共同研究をしたいという思いがあり、他機関との共同研究を進めている徳増研究室に所属しました。私の研究は携帯やパソコンに使われている半導体の製造における薄膜を形成する成膜工程の効率的最適化です。成膜工程においては、基板温度、ガスの種類、圧力など多次元パラメータを最適化する必要があります。シミュレーションにより、最適な条件を導き出すことができれば、効率的にプロセスを最適化することが出来ます。
リヨン大学のINSA Lyonに2ヶ月程滞在し、リヨンセンターの共同研究プログラムに参加しました。私が行っている研究方法は主にシミュレーションですが、INSA Lyonの研究室には実験をする方もいて、様々なバックグラウンドの研究者との意見を交わすことにより,視野が広がりました。フランスの方はとても親切で、多くの方にサポート頂いたおかげで、貴重な経験を積めました。また、リヨンセンターには専任の先生がいらっしゃるので安心して生活することができました。この感謝を忘れず、今後の研究に活かして良い成果を出したいです。