Students' Voice

飛行機の設計において最適な形状やパーツの組み合わせ(最適化)をシミュレーションで算出する研究を行なっています。
飛行機の形状は、性能に非常に影響する上、様々なパーツで構成されています。どのように、それらの要素が飛行機の性能に相互作用し合っているのか。例えば、どのような機体にどのような形の翼が最適なのかなどをシミュレーションでわかれば、より迅速に、最適なモデルを設計することができます。
流体科学研究所で行なってきたこのシミュレーション研究をさらに向上するために流体科学研究所のリヨンセンターが設置されているリヨン大学のEcole Centrale de Lyon (ECL)に3ヶ月滞在し、研究を行いました。新しい技術とのコラボレーションを行い、シミュレーションに必要な情報の切り口を変えたり、情報量を増やすことで、予測の精度をより高めることが可能になりました。
フランスに行く前にはドイツで1年間の研究を行なっていました。
海外でどのように研究を進めればいいのか、最初はわかりませんでしたが、徐々にコミュニケーションの取り方がわかるようになってくると海外生活や、海外での研究や世界の研究者との英語でのディスカッションも楽しめるようになりました。
フランスでの研究生活において強く感じたことは「コミュニケーション」と「自発性」の重要性です。
毎日のように学生や教授陣とディスカッションをしていくと、話の進め方、要点の伝え方、言葉選びにおいてコミュニケーションのコツが見えてきました。相手に自分のオリジナリティと考察を伝えることで、ディスカッションはスムーズに進み、想像を超えたアイデアが飛び出すのです。こうしたディスカッションにより、発展したアイデアが研究を進化させていくのを日々感じ取ることができました。
卒業後は、飛行機のエンジンの研究開発に携わります。
フランスやドイツでの経験、さらには流体研で学んだことをいかし、グローバルな視野を持つ研究者として活躍していきたいです。