Students' Voice

私の研究対象は脳の血流についての解析で、血液がどのくらいの速さで、どのくらいの量が流れているかどうかをシミュレーションで導き出すことを目指しています。通常、造影剤で血管のつまりや動脈瘤を検査するのですが、現在の医学では医師の経験に基づいて、判断をしています。これを画像から速度、流量、圧力を数値で示していくことを目指しています。しかし実際の医療画像は手に入りにくいこと、また2次元の情報のため、得られる情報が限られています。
今回、INSA Lyonで2ヶ月滞在し、医療用画像を研究しているチームとの共同研究により、自ら画像を作って研究するという新しい研究の切り口が見えました。造影剤の濃度、X線の種類、角度を設定できるX線シミュレータがというものがあり、実際にX線シミュレータを作った方とお話をすることもできました。これはLyonに行き、研究したことにより実現できたことだと思います。仲間、そして人と人のつながりの強さを感じました。
滞在中は寮に滞在し、同じ研究所から留学した学生と2人でシェアしていました。
週末にはパリやマルセイユ、ストラスブールまで列車で行きました。リヨンセンターのプログラムでフランスに行くことは経済面でのサポートだけでなく、海外での人の繋がりを作り、研究への新たな切り口を与えてもらえるという大きなチャンスをもらうことができました。また、自分の英語力を見直すきっかけにもなり、さらなる挑戦をする意欲が湧きました。