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2026.03.30

高木敏行名誉教授がフランス国家功労勲章シュヴァリエを受章(2026年3月9日)

本学名誉教授であり、現在は日本学術振興会(JSPS)ストラスブール研究連絡センター長を務める高木敏行先生が、フランス共和国政府より「国家功労勲章シュヴァリエ(Ordre national du Mérite,Chevalier)」を授与されました。

これを受け、3月9日、大使公邸において叙勲式が執り行われ、駐日フランス大使ベアトリス・ル・フラペール・デュ・エレン氏より高木名誉教授へ勲章が伝達されました。


駐日フランス大使ベアトリス・ル・フラペール・デュ・エレン氏より勲章を伝達される高木敏行名誉教授


受章の理由と貢献
今回の受章は、高木名誉教授が20年以上にわたり、東北大学とフランス、特にリヨン大学との間に強固なパートナーシップを築き、日仏学術交流の発展に多大な貢献を果たしてきたことが高く評価されたものです。

高木名誉教授は、2004年の大学間相互リエゾンオフィスの設置に尽力し、さらに2008年には国際連携ラボラトリー「ELyT Lab」(CNRS、INSA Lyon、École Centrale de Lyon、東北大学により構成)の設立を主導しました。同ラボラトリーでは共同代表を務め、現在に至る組織的な日仏協力体制の基盤を築きました。

その後、この枠組みは日仏共同研究拠点「ELyTMaX」へと発展し、さらに国際共同研究ネットワーク「ELyT Global」の展開へと広がりました。この取り組みにより、日仏連携は世界的にも高い評価を受ける研究拠点へと発展しています。

これらの功績により、2022年にはリヨン大学および国立応用科学院リヨン校(INSA Lyon)より名誉博士号が授与されています。

現在は、JSPSストラスブール研究連絡センター長として、日本の学術界と欧州との連携促進にも尽力されています。

日仏連携の礎:交流の原点にある「対話」
叙勲式での返礼挨拶において、高木名誉教授は、長年にわたる日仏交流の原点となったエピソードを紹介されました。

大学院生時代に米国へ留学していた際、研究所のゲストハウスで同室となったフランス人学生との出会いが、現在に至る日仏交流の原点となりました。政治や文化など多様な話題について夜遅くまで語り合う日々を過ごした経験は、フランスへの理解を深めるとともに、対話を通じた相互理解の重要性を強く認識する契機となりました。

高木名誉教授は、「日仏の組織的な連携の背景には、常に人と人との対話と信頼関係があります」と振り返りました。会場は温かな拍手に包まれ、長年にわたる功績を称える和やかな雰囲気に満ちていました。

東北大学とフランスとの歩み
東北大学とフランスとの学術交流は、1990年代の研究者交流を契機として始まりました。高木名誉教授らの尽力により、国際交流の促進のためのリエゾンオフィスの設置から組織的な国際共同研究へと段階的に発展し、現在では日仏を代表する学術連携の一つへと成長しています。

今回の叙勲は、本学とフランスとの長年にわたる学術交流と信頼関係が、フランス政府から高く評価されたことを示すものとなりました。


レセプションにて、乾杯のご発声をされる植木理事・副学長



流体研からの参加者と



日仏のELyT関係者と