石本 淳 教授（混相流動エネルギー研究分野）が、2023年度 日本混相流学会賞 論文賞を受賞しました。2024年9月5日に富山大学五福キャンパスにて開催された混相流シンポジウム2024において、受賞記念講演会および表彰式が執り行われました。
　本賞は、日本混相流学会発行の会誌または混相流に関わる他の学術誌、あるいは日本混相流学会主催・共催の国際会議論文集に掲載された独創的で新規性のある優れた論文（原則として5年以内）を対象とし、混相流分野の学術的進展に格段の貢献をなした日本混相流学会会員に対し贈呈される賞です。本論文は、世界で初めてスパコンでエンジンの摺動部摩耗と焼付き発生部位のシミュレーション予測に成功した研究成果を発表したものであり、その学問的有用性が評価されたものです。
　また、同一の論文に対して「ASME（アメリカ機械学会）トライボロジー部門 2023 Best Paper Award」も受賞され、国内外双方から高評価を得てのダブル受賞となりました。

流体科学研究所ニュース「ASME（アメリカ機械学会）トライボロジー部門 2023 Best Paper Award 受賞」

https://www.ifs.tohoku.ac.jp/jpn/news/4992/

受賞題目：混相流体－構造連成解析による相変化を伴う弾性流体潤滑現象の解明

受賞概要：
構造体の弾性変形と流路変化を考慮した三次元混相流体ー構造休連成解析手法を開発し、混相トライボロジ一特性に関する予測を可能としました。本手法はトライボロジ一現象の理解を深めるのみならず混柑流の応用分野拡大に貢献するものであり、学術的価値と技術的底用性の両而で重要な成果として高く評価されます。

受賞論文：
Narumi, Y., Ishimoto, J., Kanayama, D., Kuribara, H., and Nakano, Y.
“Computational Fluid–Structure Interaction Analysis of Piston Pin Multiphase Elastohydrodynamic Lubrication With Unsteady Flow Channel Variation”
ASME. J. Tribol., 145(2), (February 2023), 021603. (Published Online: November 4, 2022)
https://doi.org/10.1115/1.4055407


受賞記念講演会



【関連サイト】
東北大学プレスリリース
流体科学研究所ニュース「ASME（アメリカ機械学会）トライボロジー部門 2023 Best Paper Award 受賞」
混相流動エネルギー研究分野
石本研究室ウェブサイト

【問い合わせ先】
東北大学流体科学研究所
教授　石本　淳
Email　ishimoto*alba.ifs.tohoku.ac.jp
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