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2021.04.13

中山愛理氏(生体ナノ反応流研究分野 B3)が「OIST Science Challenge in 2021」における発表により、「Best Presentation Award in OIST Science Challenge in 2021」を受賞

 工学部3年(流体科学研究所 生体ナノ反応流研究分野)中山 愛理氏が、2021年3月15日~19日にオンラインにて開催された「OIST Science Challenge in 2021」において発表を行い、「Best Presentation Award in OIST Science Challenge in 2021」を受賞しました。 

同賞は、本プログラムに世界各国から参加した19名の学生の中から優れた発表を行った学生1名に授与されるものです。 

 (発表内容) 

新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから1年が過ぎ、大変な1年であると同時にワクチンが1年以に開発されるというとても大きな進歩もあった年でした。ワクチンは世界中の科学者が手を組み、国境や言語などの壁を乗り越えることで実現しました。このように、科学には壁を超える(Transcending Borders)が必須であると考えます。 

過去には、3つの異なる分野の科学者たちが共同研究をすることによってDNAの構造を解明し、ノーベル物理学賞を取る快挙を成し遂げました。 

彼らのように偉大な人物でなくても壁を乗り越えることができます。私は2年前にBIOMODという国際生体分子デザインコンペティションに参加しました。そこでは様々な学科の生徒たちとチームを組み、互いの知識や考えを共有することで革新的なアイディアを生み出し、大会で優勝することができました。 

この経験から他分野にまたがる研究に興味を持ち、このような研究が今後の科学を進歩させると考えています。私は現在プラズマ医療に関する研究を行っています。この研究は工学分野の技術を医学分野に応用することによってこれら2つの分野をさらに進展させると信じています。 

将来、私は脳の記憶するメカニズムを研究したいと考えています。様々な脳神経系疾患について学び、自分の工学分野の知識を応用してこれらの疾患の有効な治療法を開発したいと考えています。 

これからも研究分野のみならず社会的な壁を打ち壊し、世界をより良いものにしたいです。 



題目:Transcending Borders Äb0

著者:Airi Nakayama (Department of Mechanical and Aerospace Engineering, Tohoku University) 

問い合わせ先: 

東北大学 流体科学研究所 生体ナノ反応流研究分野 

佐藤 岳彦 教授 

Tel: 022-217-5320, E-mail: takehiko.sato.d7@tohoku.ac.jp